もう何年通ってるのかわからないサイト様を貼らせて頂きました~。
何年経ってもチキン・・・鶏肉は食べるのは好きです。食べるのは。
好き。の方>あ ありがとうございます!心ときめく一言でした。笑
またアレを追記に隠してます。ご注意ください!
ってゆーかこれもはや黒執事パロではなくただの主従・・・。
うん、いいんだ。だって主従好きなんだもん!(あー・・・)
もういっそ執事と主でシリーズ化しようかな・・・。
「失礼します。アフタヌーンティーをお持ちしました。」
カラカラとカートを運びながら、いつも通りにこやかな笑顔を浮かべたスザクがやってきた。
「あぁ。」
読みかけの本をぱたりと閉じて机上に放り出すと、鮮やかな手付きでセットが整えられてゆく。
こぽぽぽぽ。温かな湯気と芳醇な香りが肺を満たす。
「アールグレイか。」
手渡されたカップにすっと唇を寄せると、「流石ですね。」と碧の双眸が柔らかく細められた。
「今日のおやつはガトーショコラをご用意いたしました。」
音らしい音を立てることなく整えられたスイーツに、引き寄せられるように手を伸ばす。
「・・・・・・美味い。」
無表情に与えられた言葉でもスザクにとっては十分だった。
「ありがとうございます。」
嬉しそうにふわりと微笑み、軽く頭を下げる。
茶色の髪がふわふわと揺れるのを視界の端に入れながら、黙々と咀嚼を続ける。
そういえば。とルルーシュが皿から顔を上げると、「はい?」とスザクは起立したまま首をかしげた。
「今日の夕方アスプルンド伯爵が来るそうだ。」
「え。」
見事に表情を固めたスザクを無視して再びデザートに取り掛かる。
ケーキと添えられたクリームのバランスが絶妙で、ルルーシュは一人心の中で唸った。
「坊ちゃん。」
動き出したスザクが歩を進め隣に立った。
そうしてトンと白手袋をはめた手を机について、覗き込むように腰を屈める。
「そういうことはもっと早く教えておいてくださいね?」
にこりと微笑むスザクに対し、小さな主は口角を吊り上げ傲慢に微笑った。
「ランペルージの名に見合うもてなしをな。」
言ってフォークを置いた手で先ほど閉じた本を引き寄せる。
皿はいつの間にか空になっていた。
ぺらりと読書を再開した主の隣で、有能な執事はこの後数時間の予定を綿密に立て上げた。
「えぇ、もちろんです。」
微笑むスザクを見ることもなく、ルルーシュはカップへ手を伸ばす。
まるでそう答えるのが当然だとでもいうように、気に留めた様子すらなく。
「あぁ。」
香るアールグレイ。さえずる小鳥。
ランペルージ家は今日も平和だ。
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